ChatGPTを使えば、ホームページの文章案やページ構成、FAQの原稿を短時間で作れます。
では、制作会社に頼まずホームページを作れるのか。
答えは、作るページの目的によって変わります。ChatGPTは、ホームページに掲載する原稿や構成を整える用途には使いやすい一方、検索や紹介で訪れた人を問い合わせにつなげるホームページを運用するには、別の確認が残ります。
ChatGPTが減らせるのは作業時間です。何を載せれば顧客が判断できるか、公開したページで成果が出ているかを決める役割までは、自動では埋まりません。
ChatGPTを使いやすいのは、情報を形にする作業
ホームページ制作で時間がかかる作業の中には、生成AIと相性のよいものがあります。
| 作業 | ChatGPTを使える範囲 | 人が確認すること |
|---|---|---|
| ページ構成案 | TOP、サービス、会社概要、FAQなどの案を出す | 顧客が本当に必要とする情報か |
| サービス説明文 | ヒアリング内容から草案を作る | 誇張や事実誤認がないか |
| FAQ | よくある不安を洗い出す | 実際の回答内容と一致するか |
| タイトル・見出し | 複数の言い方を比較する | 検索意図と自社の強みが合うか |
| 簡易コード | HTMLやCSSの例を作る | 表示、セキュリティ、保守性に問題がないか |
白紙から文章を書く負担は減らせます。反対に、自社にしかない実績、顧客が選ぶ理由、費用、対応範囲を与えなければ、出てくる文章は他社にも当てはまる内容になりやすいです。
先にAIへ渡す材料を整理する
ChatGPTに「ホームページの文章を書いて」と頼むだけでは、一般的な原稿になります。
最低限、次のような材料を自社で用意してから使う方が、ページの精度は上がるでしょう。
- 誰からの問い合わせを増やしたいか
- 何を相談・購入してほしいか
- 対応できる地域や条件
- 料金の目安、納期、依頼の流れ
- 顧客がよく迷う点
- 競合ではなく自社が対応できる具体的な範囲
AIは、会社の強みを発掘してくれるわけではありません。材料を渡せば整えられますが、材料がなければ見慣れた表現を並べるだけになってしまいます。
原稿を作らせるときは、ページの役割まで渡す
ChatGPTを使うときは、「会社紹介を書いてください」ではなく、誰に何を判断してもらうページなのかまで指定します。たとえば、サービスページの草案なら次のように材料を渡せます。
コーポレートサイトに掲載するサービスページの構成案を作ってください。
対象顧客:
抱えている悩み:
提供するサービス:
対応できないこと:
料金の目安:
問い合わせ前によく聞かれること:
増やしたい行動: 問い合わせ / 予約 / 電話
条件:
- 誇張した効果表現は使わない
- 事実が不足している箇所は推測せず、確認質問として列挙する
- 見出し、本文の要点、FAQ候補、問い合わせ前に不足する情報を出す
この使い方なら、AIが勝手に完成原稿を作るのではなく、自社が埋めるべき情報も見えます。文章作成の速さだけでなく、公開前に確認すべき空白を出させることがポイントです。
ホームページとして公開するなら、文章以外の作業が残る
ChatGPTで原稿ができても、そのままホームページが成果を出す状態になるわけではありません。WordPressなどのCMS、ホームページ作成サービス、自作したページのいずれを使う場合でも、公開までには次の判断が残ります。
| 項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| サーバー・ドメイン | 誰が契約し、更新や移管を管理するか |
| デザイン・スマホ表示 | 読みやすく、ボタンが押しやすいか |
| 問い合わせフォーム | 送信できるか、通知が届くか、迷惑送信対策はあるか |
| プライバシー対応 | 取得する情報に合った案内になっているか |
| SEO設定 | title、description、index、ページの重複に問題がないか |
| 計測 | 問い合わせや電話クリックを確認できるか |
| 更新・保守 | CMS、作成サービス、実装環境の更新や保守を誰が担うか |
ホームページは、公開した時点で完成する制作物ではなく、問い合わせを受ける営業窓口です。窓口が動くか、誰が管理するかまで決めて初めて運用できます。
内製しやすいページと、確認を入れたいページ
全ページを同じ慎重さで考える必要はありません。
| ページや作業 | 内製しやすさ | 理由 |
|---|---|---|
| 営業時間やアクセス情報の更新 | 高い | 事実を確認して反映しやすい |
| FAQの草案 | 高い | 実際の回答と照合すれば改善しやすい |
| お知らせ記事 | 高い | 内容と日付を自社で管理できる |
| サービスページ | 中 | 強み、費用、導線の整理が必要 |
| 料金・実績・効果をうたうページ | 低 | 誤解を招く表現や根拠不足が影響しやすい |
| フォームや計測設定 | 低 | 動作不良が問い合わせの取りこぼしにつながる |
内製するか外部に相談するかは、AIが使えるかどうかではなく、失敗したときの影響が大きい箇所かどうかで決めると判断しやすくなります。
公開前に見るべきは、きれいさより相談のしやすさ
AIを使うと、整った文章や見た目のページは速く作れます。しかし、訪れた人が欲しいのは「きれいなサイト」だけではありません。
- 自分の悩みに対応している会社か
- 何を依頼できるのか
- いくらぐらいかかるのか
- 相談後はどう進むのか
- 安心して問い合わせできるのか
この情報が揃っていなければ、AIで短時間に公開できても問い合わせにはつながりにくいです。
Second Lap Partnerで相談できること
Second Lap Partnerでは、ChatGPTなどで作成したページ案や、すでに公開しているホームページについて、問い合わせにつながる情報と導線が揃っているかを確認します。
自社で作れる部分は自社で進めながら、公開前に見落としがないかを確認したい場合は、無料Web診断をご利用ください。
FAQ
Q. ChatGPTだけでホームページを作れますか?
A. 文章案、構成案、簡単なコードのたたき台は作れます。ただし、ドメイン・サーバー、フォーム、計測、法的な表示、公開後の運用まで自動で適切になるわけではありません。
Q. ChatGPTで作った文章をそのまま掲載してもいいですか?
A. そのまま公開せず、事実、料金、対応範囲、効果表現に誤りや誇張がないか確認してください。一般的すぎて自社の判断材料にならない文章も調整が必要です。
Q. WordPressやホームページ作成サービスでもChatGPTを使えますか?
A. 原稿やページ構成、HTML/CSSの例を作る補助には使えます。WordPress、作成サービス、自作ページのどれでも、表示、フォーム、計測、更新方法の確認は別途必要です。
Q. 無料でホームページを内製すれば十分ですか?
A. 目的次第です。店舗情報や簡単な案内ページなら選択肢になりますが、問い合わせ獲得を目的にするなら、導線、信頼情報、計測、更新体制まで判断してください。
Q. AIに入力しない方がよい情報はありますか?
A. 顧客の個人情報、未公開の契約情報、認証情報、機密性の高い社内資料などは、利用するサービスの規約や社内ルールを確認せず入力しない方が安全です。
Q. 公開前に第三者へ見てもらう意味はありますか?
A. あります。作った本人には自然に見える説明でも、初めて訪れた顧客には費用や依頼の流れが不足していることがあります。問い合わせ前の迷いを確認できます。