ホームページ制作に、補助金は使えますか?
もちろん適切に申請すれば補助金を利用できるケースもあります。
ただし、補助金は「ホームページを安く作るための割引券」ではありません。
特に小規模事業者持続化補助金では、ホームページ制作やWebサイト改修に関わる費用は、ウェブサイト関連費として扱われることがあります。一方で、ウェブサイト関連費だけで申請することはできず、補助金額にも上限があります。
つまり大事なのは、ホームページを作るかどうかではなく、何のために施策を実施するのかです。
ホームページを作りたい、だけでは採択されるのは難しい
補助金の申請で見られるのは、制作物そのものではありません。
その制作物によって、どの顧客に、何を届け、どんな販路開拓につなげるのかです。
たとえば、次のような違いがあります。
| 考え方 | 見られ方 |
|---|---|
| 古いホームページを新しくしたい | 見た目の刷新だけだと弱い |
| 問い合わせを増やすためにサービスページを整える | 販路開拓との関係を説明しやすい |
| 新商品を売るために商品ページと導線を作る | 目的と成果物がつながりやすい |
| EC販売を始めるために商品登録と購入導線を整える | 新しい販路として説明しやすい |
補助金を活用してホームページ制作を考えるなら、最初に決めるべきなのはデザインではありません。
誰に、何を、どう売るためのホームページなのか。
ここが決まっていないと、制度上の対象可否以前に、投資としても判断しにくくなります。
最初に確認しておきたいこと
「ホームページ制作に補助金が使えるらしい」と聞いても、ホームページ制作費だけを申請できるわけではありません。制度・公募回・経費区分によって扱いは変わるため、申請前には必ず最新の公募要領と参考資料を確認してください。
参考:
- 中小企業庁「小規模事業者持続化補助金について」 https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/shokibo/jizoku/
- 小規模事業者持続化補助金<一般型 通常枠>事務局 https://r6.jizokukahojokin.info/
対象になりやすいのは、販路開拓とつながるWeb制作
Web制作といっても、中身は広いです。
補助金を前提に考えるなら、販路開拓との関係を整理する必要があります。
| やりたいこと | 整理の仕方 |
|---|---|
| ホームページ制作 | 新しい顧客に商品・サービスを知ってもらう受け皿を作る |
| サービスページ改善 | 問い合わせ前の不安を減らし、相談導線を整える |
| 商品ページ制作 | 商品の特徴、価格、購入方法を明確にする |
| ECサイト構築・改修 | 店舗以外の販売経路を作る |
| 予約フォーム整備 | 来店予約や相談予約までの手間を減らす |
| 写真・動画・文章制作 | 商品やサービスの判断材料を増やす |
例えば、「なんとなく今風にしたい」「デザインをきれいにしたい」だけでは採択されるのは難しくなります。
もちろん目を引くデザインは大切です。ただ、補助金の文脈では、見た目よりも販路開拓との接続が先です。
申請前に決めるべき5つのこと
Web制作の見積を取る前に、次の5つを整理しておくと判断しやすくなります。
- 増やしたい行動
- 売りたい商品・サービス
- 対象にする顧客
- 必要なページ
- 補助金なしでも実施する価値があるか
特に最後が重要です。
補助金があるから作るのではなく、補助金がなくても必要な投資なのか。
ここを考えておかないと、たとえ採択されたとしても、あまり効果が見られない投資になりやすいです。
見積を確認するときは、制作一式で止めない
ホームページ制作の見積でよくあるのが、「Webサイト制作一式」とだけ書かれているケースです。
これでは、何に費用がかかっているのかがわかりません。
最低限、次のように分けて見たいところです。
| 項目 | 確認したいこと |
|---|---|
| 企画・設計 | 誰に何を売るページか整理されているか |
| デザイン | 見た目だけでなく、問い合わせ導線が考えられているか |
| コーディング・実装 | 更新しやすい作りになっているか |
| 原稿作成 | 商品・サービスの強みや選ばれる理由が言語化されているか |
| 写真・動画 | 顧客の判断材料になっているか |
| フォーム・予約導線 | 行動まで迷わないか |
| 公開後の改善 | 公開して終わりではなく、見直す前提があるか |
補助金を使うかどうかに関係なく、この分解は必要です。
見積の中身が見えれば、過剰な部分、不足している部分、目的に効いていない部分が判断しやすくなります。
Second Lap Partnerで相談できること
Second Lap Partnerでは、Web制作やホームページリニューアルの前に、目的、必要なページ、導線、見積の中身を整理します。
補助金を使うかどうかに関係なく、その制作が本当に効果があるのかを確認したい場合は、お気軽にお問い合わせください。
FAQ
Q. Web制作に補助金は使えますか?
A. 使える補助金はあります。小規模事業者持続化補助金では、対象経費にウェブサイト関連費が含まれています。ただし、制度・公募回・経費区分によって扱いが変わるため、最新の公募要領を確認してください。
Q. ホームページ制作費だけで申請できますか?
A. 小規模事業者持続化補助金では、ウェブサイト関連費のみでの申請はできない可能性があります。経費がウェブサイト関連費のみになった場合は不採択となる旨が参考資料に示されています。
Q. ウェブサイト関連費には上限がありますか?
A. あります。第19回公募の資料では、ウェブサイト関連費は補助金交付申請額の1/4、最大50万円が上限とされています。実際の申請では、必ず最新資料で確認してください。
Q. どんなホームページなら対象になりやすいですか?
A. 新商品・新サービスの販路開拓、問い合わせ増加、EC販売、予約導線の整備など、事業計画とつながるホームページは整理しやすいです。単なるデザイン刷新だけでは採択率が下がりやすいです。
Q. 採択前に制作会社へ発注してもいいですか?
A. 交付決定前の発注・契約・支払いは対象外になる可能性があります。スケジュールは公募要領と事務局の案内に従って確認してください。
Q. 補助金を使う前に何を相談すべきですか?
A. まず、制度の対象可否だけでなく、作るべきページ、問い合わせ導線、見積の中身を確認するのがおすすめです。補助金が使えても、制作内容が事業目的に合っていなければ意味が薄くなります。