Webサイトの保守費用は、毎月払っていても中身が見えにくい費用です。
サーバー代なのか、更新作業なのか、セキュリティ対応なのか、改善提案なのか。
月額費用だけを見ても、高いか安いかは判断できません。
保守費を見るときは、公開したサイトを何から守り、何を改善する費用なのかを分けて考える必要があります。
WordPressは無料なのに、なぜ費用がかかるのか
WordPressはオープンソースのCMSであり、ソフトウェア本体は無料です。
WordPressが無料 という説明は、主にソフトウェア本体に利用料がかからないという意味です。
一方、事業で使うサイトは、公開する場所とURLが必要で、公開後も安全性や動作を維持する必要があります。
| 項目 | 無料か | 何のためのものか |
|---|---|---|
| WordPress本体 | 無料 | ページや記事を管理するCMS |
| 無料テーマ・無料プラグイン | 無料の選択肢あり | 表示や機能を追加する |
| 独自ドメイン | 通常は有料 | 会社独自のURLを持つ |
| サーバー | 通常は有料 | サイトをインターネット上に公開する |
| 有料テーマ・有料プラグイン | 選択により有料 | 機能やサポートを拡張する |
| 更新・バックアップ・復旧 | 自社対応でなければ有料 | 安全に稼働を続け、問題時に戻せるようにする |
したがって、確認すべきなのは「WordPressが無料か」だけではなく、自社で管理する費用と、外部に任せる保守作業が何かです。
Webサイト保守費用の主な内訳
Webサイト保守と呼ばれるものには、いくつかの種類があります。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 技術保守 | サーバー、ドメイン、SSL、CMS更新、バックアップ |
| セキュリティ保守 | 不正アクセス対策、脆弱性対応、復旧準備 |
| 更新代行 | お知らせ、実績、ブログ、画像差し替え |
| 運用改善 | アクセス解析、導線改善、ページ追加提案 |
| 相談対応 | 軽微な相談、操作サポート、月次ミーティング |
同じ「保守費」でも、技術保守だけの場合もあれば、更新代行や改善提案まで含む場合もあります。
相場を見る前に、自社が払っている保守費がどの範囲なのかを確認する方が先です。
毎月必要な保守と、そうとは限らない保守
すべてのサイトに、同じ保守が必要なわけではありません。
例えば、WordPressで作られたサイトは、CMS本体、テーマ、プラグインの更新やバックアップが必要になりやすいです。
一方で、ほとんど更新しない静的なサイトなら、毎月の更新代行までは不要かもしれません。
| サイトの状態 | 必要になりやすい保守 |
|---|---|
| WordPressで更新している | CMS更新、バックアップ、セキュリティ確認 |
| 問い合わせフォームがある | フォーム動作確認、迷惑メール対策 |
| ブログや事例を更新する | 更新代行、表示確認、内部リンク整理 |
| 広告やSEOを行っている | 計測確認、LP改善、CV導線確認 |
| EC機能がある | 決済、在庫、セキュリティ、障害対応 |
保守費を下げたいなら、必要な範囲と不要な範囲を分けることです。
やみくもに解約すると、更新できない、壊れたときに戻せない、問い合わせフォームが止まっていた、ということが起きます。
保守費の見積で確認すること
保守費の見積や契約を見るときは、次の項目を確認します。
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| サーバー・ドメイン | 誰の名義で管理しているか |
| SSL | 更新や期限切れ対応が含まれるか |
| バックアップ | 頻度、保存期間、復旧対応の範囲 |
| CMS更新 | WordPress、テーマ、プラグインの更新範囲 |
| 軽微な修正 | 月何回、何分まで対応するか |
| 更新代行 | 原稿や画像は誰が用意するか |
| 障害対応 | どこまでが通常対応で、どこから別料金か |
| レポート | 数字の報告だけか、改善提案まであるか |
特に大事なのは、サーバーやドメインの名義です。
自社名義で管理していない場合、制作会社を変えたいときに移管で困ることがあります。
安い保守費で抜けやすいもの
保守費が安い場合、必要なものが別料金になっていることがあります。
- バックアップからの復旧
- WordPressの不具合対応
- プラグイン更新後の表示崩れ対応
- フォーム不具合の調査
- サーバー移管
- 月次レポート
- 改善提案
- ページ追加
安い保守費が悪いわけではありません。
ただし、どこまで含まれているのかを知らないまま契約すると、必要なときに追加費用が発生します。
高い保守費で見たいもの
保守費が高い場合は、技術対応だけでなく、改善まで含まれているかを確認します。
たとえば、次のような内容があるなら、単なる保守ではなく運用支援に近くなります。
- 問い合わせ数の確認
- アクセス解析
- 検索クエリ確認
- 導線改善提案
- 事例ページ追加の提案
- FAQ追加
- 既存ページの改善
- 広告やSEOとの連携
月額費用が高いなら、サイトを守るだけでなく、どう良くしていくのかまで見たいところです。
何も改善されないのに毎月払っているなら、契約内容を見直す余地があります。
保守費を削る前に確認すること
保守費を削りたい場合でも、いきなり解約するのは危険です。
まず、次を確認してください。
- サーバーとドメインの管理権限は自社にあるか
- WordPressの管理者権限はあるか
- バックアップの取得方法がわかるか
- 緊急時に相談できる先があるか
- フォームや予約導線が止まったときに対応できるか
- 更新作業を社内でできるか
保守は、払うか払わないかではなく、どこまで自社で持つか、どこから外部に任せるかを決めることが重要です。
Second Lap Partnerで相談できること
Second Lap Partnerでは、Webサイトの保守契約や月額費用を見ながら、必要な範囲、不足している範囲、見直せる範囲を整理します。
保守費が妥当か、運用改善まで含まれているか確認したい場合は、お問い合わせください。
FAQ
Q. Webサイトの保守費用は毎月必要ですか?
A. サイトの作りや運用状況によります。WordPress、フォーム、EC機能、頻繁な更新がある場合は、保守が必要になりやすいです。
Q. WordPressは無料なのに、なぜ保守費用がかかるのですか?
A. WordPress.orgで配布されるソフトウェア本体は無料ですが、独自ドメインやサーバー、バックアップ、アップデート、不具合・セキュリティ対応は別です。自社で対応しない範囲を外部に任せる場合、その管理作業が保守費用になります。
Q. 保守費には何が含まれるべきですか?
A. サーバー、ドメイン、SSL、バックアップ、CMS更新、軽微な修正、障害対応、更新代行などがあります。ただし契約によって範囲は大きく違います。
Q. 保守費が高いかどうかはどう判断しますか?
A. 金額だけでなく、技術保守だけなのか、更新代行や改善提案まで含むのかを確認します。改善がない高額な月額費用は見直し候補になります。
Q. 保守契約を解約しても大丈夫ですか?
A. 解約前に、サーバー・ドメイン・WordPressの管理権限、バックアップ、緊急時の対応先を確認してください。何も準備せず解約すると復旧で困る場合があります。
Q. 更新代行と保守は違いますか?
A. 違います。更新代行はお知らせやページ修正などの作業、保守はサイトを安全に動かすための管理です。契約では分けて確認した方がいいです。
Q. 保守費を下げるにはどうすればいいですか?
A. 必要な作業と不要な作業を分けます。更新頻度が低いなら更新代行を外す、社内でできる作業を増やすなど、範囲を調整する方法があります。