Webサイト制作の相場を調べると、数十万円から数百万円まで幅があります。
この幅を見ると、「結局いくらが普通なのか」と迷います。ですが、制作費を見るときに大切なのは、平均金額を知ることではありません。
大切なのは、その見積が、あなたの目的に対して過剰なのか、不足しているのかを見ることです。
相場より先に、見積の前提を見る
Webサイト制作の相場は、作るページ数、設計の深さ、原稿作成、撮影、CMS設定、公開後の改善運用まで含むかで大きく変わります。
そのため、見積を見るときは金額だけで判断しない方が安全です。
見るべき順番は次の3つです。
- 何のためのサイトか
- どこまで制作範囲に含まれているか
- 公開後に改善できる設計になっているか
安い見積が悪いわけでも、高い見積が悪いわけでもありません。問題は、目的と見積の対応関係が見えないことです。
制作費に幅が出る本当の理由
Webサイト制作と一言でいっても、実際には複数の作業が含まれます。
- 企画
- 情報設計
- デザイン
- コーディング
- WordPress構築
- 原稿作成
- 写真・素材準備
- SEO設定
- 問い合わせフォーム設定
- GA4 / Search Console設定
- 公開後の保守
見積の金額差は、このうち何が含まれているかで生まれます。
たとえば、同じ5ページのサイトでも、原稿を自社で用意するのか、制作側がヒアリングして作るのかで費用は変わります。デザインテンプレートを使うのか、独自に設計するのかでも変わります。
つまり、相場だけを見ても判断できません。
まずサイトの目的を決める
最初に見るべきなのは、制作費ではなく目的です。
| 目的 | 必要な作り |
|---|---|
| 名刺代わりに会社情報を載せたい | 最小限の固定ページで十分 |
| 問い合わせを増やしたい | サービスページ、FAQ、導線設計が必要 |
| 採用につなげたい | 仕事内容、働く人、募集要項、応募導線が必要 |
| SEOで集客したい | 記事設計、内部リンク、更新運用が必要 |
| 補助金を使って販路開拓したい | 事業計画と成果指標が必要 |
目的が違えば、必要な作業も変わります。
「相場より高いか安いか」より先に、「この目的に対して必要な作業が入っているか」を見てください。
見積項目は、金額ではなく役割で見る
見積でよく見る項目には、それぞれ役割があります。
| 項目 | 見るポイント |
|---|---|
| ディレクション費 | 進行管理だけでなく、目的整理や要件整理まで含むか |
| デザイン費 | トップページだけか、下層ページも含むか |
| コーディング費 | 静的HTMLか、CMS構築まで含むか |
| WordPress構築費 | 投稿、固定ページ、カスタム投稿などの範囲 |
| 原稿作成費 | 支給原稿の整形か、ヒアリングから作成か |
| SEO設定 | title/meta程度か、記事設計や内部リンクまで含むか |
| 保守費 | 更新代行、バックアップ、セキュリティ、改善提案のどこまでか |
見積項目が細かいほど良い、という話ではありません。大切なのは、その項目が何のために必要なのか説明できることです。
削っていいものと、削ると後で苦しくなるもの
予算が限られている場合、何かを削る判断は必要です。
ただし、削り方を間違えると公開後に成果が出にくくなります。
削りやすいもの:
- 過剰なアニメーション
- 撮影からこだわった映像や画像
- 初期段階では不要な高度な機能
- 運用できないブログ機能
削りにくいもの:
- 問い合わせ導線
- スマホ対応
- フォーム
- 基本的なSEO設定
- 計測設定
特に問い合わせを増やしたいサイトでは、導線設計とフォームまわりを削ると本末転倒になります。
金額だけで見ると起きやすいズレ
| 失敗 | なぜ起きるか | 避け方 |
|---|---|---|
| 安さだけで選ぶ | 必要な設計や原稿作成が含まれていない | 作業範囲を確認する |
| 高い見積をそのまま通す | 目的に不要な項目が混ざっている | 目的との対応関係を見る |
| 相場表だけで判断する | 自社に必要な作業がわからない | 先にサイトの役割を決める |
| 公開後の運用を考えない | 作って終わりになる | 計測・改善の項目を見る |
見積を見るときのチェックリスト
- サイトの目的が見積に反映されている
- ページ数とページ内容が明確
- 原稿作成の範囲が明確
- SEO設定の範囲が明確
- 問い合わせフォームが含まれている
- スマホ対応が含まれている
- 公開後の保守・更新範囲が明確
- GA4 / Search Consoleなど計測設定がある
Second Lap Partnerで相談できること
Second Lap Partnerでは、Webサイト制作の見積が高いか安いかだけでなく、目的に対して必要な項目が入っているか、逆に過剰な項目がないかを一緒に整理します。
制作会社を変えるためではなく、発注前の判断をクリアにするためのセカンドオピニオンとして使ってください。
FAQ
Q. Webサイト制作の相場はいくらですか?
A. 目的と範囲によって大きく変わります。小規模な会社案内サイトと、問い合わせ獲得を目的にしたサイトでは必要な設計が違います。
Q. 安い見積は避けた方がいいですか?
A. 安いこと自体が問題ではありません。必要な作業が含まれているか、公開後に困らないかを確認することが大切です。
Q. 高い見積は断るべきですか?
A. 高い理由が目的に合っていれば妥当な場合もあります。金額ではなく、項目ごとの必要性を確認してください。
Q. 見積で特に確認した方がいい項目はありますか?
A. まずは、ページ数、原稿作成の範囲、スマホ対応、問い合わせフォーム、SEO設定、公開後の保守範囲を確認してください。金額の大小より、何が含まれていて何が含まれていないかを見ることが大切です。
Q. 補助金を使ってWebサイトを作る場合、見積の見方は変わりますか?
A. 変わります。補助金を使う場合は、制作内容が販路開拓や生産性向上などの目的に合っているかを説明できる必要があります。単に制作費を安くするためではなく、何を改善する投資なのかを整理しておくことが重要です。
Q. Webサイト制作を依頼する前に、自社で準備しておくことはありますか?
A. あります。誰に何を売りたいのか、増やしたい行動は問い合わせなのか予約なのか購入なのか、既存サイトのどこに不満があるのかを整理しておくと、見積の精度も判断のしやすさも上がります。